読書習慣をつけるたった2つのコツ
前置きとして、私は読書マニアではありません。年間、せいぜい読む本は15冊程度です。
小学生から大学卒業まで、読書をする習慣は全く無く、夏休みの宿題で読書感想文が出れば、渋々読む程度。それも、中学生にもなると、名作のあらすじだけが載っている本を購入し、それを元に感想文を書く始末です。
そんな私が、どのようにして、本を読むようになったか。月一冊程度ですが…そのコツを下に書きます。
読書習慣をつけたい人
子どもにたくさんの本を読んで欲しい人
は必見です。
ちなみに、私の読む本は、物語がほとんどで、自己啓発やビジネス本は全く読みません。
前置きとして、本を読んで良かったと思うことは…
●扱える言葉が増える
これは、単純に言葉に触れる機会が多くなれば、会話の中で、扱える単語が増えるということです。語彙力とでも言うのでしょうか、会話が上手になります。
●教養が身につく
教養と言っていいかどうかですが、本を読むことで、色んなことを疑似体験します。経験値が増えれば、知識が増え、教養が増していくように思います。
●コスパが異常に良い
私は漫画をよく読みます。
漫画の場合、どんなにしっかりと読んでも大体30分あれば一冊読んでしまいます。
例えば、通勤時間を利用して読書を考えていた場合、電車に乗ってる時間が30分程度の人であれば、漫画の場合、毎日1〜2冊必要になります。
これを普通の本に置き換えると、30分で一冊読む事は、よほど訓練を受けている人でないと難しいと思います。
読み慣れていないと、1日30分毎日読んでも、1週間くらいかかります。
本は財布にも優しいです。
学生時代は、現代文の試験、本を読む習慣のある人の成績が軒並み良かったように思います。
普段から、文章に慣れていることと、自然に、文中に対比されてる物を見つけるのが上手いからだと私は思います。
そんな良いことづくめの読書習慣。
どうすれば身につくのか、以下に記載しますのでお付き合いくださいませ。
たった、2つのことを意識すれば、読書に対するアレルギー反応を払拭出来ます。
①好きなものを読む
読書嫌いのほとんどが、読書を強要されてきた経験からだと思います。
マンガと違い、活字だけで状況を想像しながら読みますのでそれなりに体力が必要となります。
関心のないものを読むとなると、使う体力も倍増し、頭にも入らず、ただ、文字を追う作業となってしまいます。
そうなってしまった場合の読書は苦痛でしか無く、読書習慣なんて着くはずもありません。
まず最初に読むものとしては、単純に自分の関心や興味のあるものからでいいと思います。流行りや話題の本でも良いです。
映画やアニメの原作本でも良し。
私は読みませんが、自己啓発的なものも良いでしょう。
自分から、読んでみたいな。と思う本が見つかるまで妥協してはいけません。本を読むが使命感になって、関心も何もないものを無理して読み始めても挫折するだけです。
書店に行ってみるとか、ネットで口コミを見るとか、関心のある本と出会う努力をする事が最初の一歩です。
ちなみに、私が読書するきっかけとなった本は、羆嵐という本です。
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三毛別ヒグマ事件に関心があり、ネットで調べているうちにこの本の存在を知りました。日本最大の獣害事件をモチーフにした小説で、文庫本で値段も安く、本自体の厚みも薄かったので、読んでみようという気持ちになりました。
いざ、読んでみると、ヒグマと対峙した時の緊張感や、姿の見えないヒグマに怯える村人たちの描写が、恐怖感を煽り、一気に読んでしまいました。
その時に、自分が苦もなく本を読めたことに対し驚き、本に対して、食わず嫌いだったと気づきました。
結局、どんな高尚な純文学的なものを読もうとしても、下地も何もない状態では消化不良を起こします。中身は簡単明快でも、文章はしっかりしている本に出会えれば、きっと本好きになるでしょう。
羆嵐と出会い、本の楽しさを知った私は、次に読む本も関心のあるものにと決め、色々調べました。
私が子供の頃、世間を騒がせた未解決事件、グリコ・森永事件を題材にした小説があると聞きました。
使われた毒物が、青酸カリという当時耳馴染みのないものだったり、毒物を入れたお菓子に、毒入り危険 とメッセージを残したり、子供時代の出来事とはいえ、鮮明に事件のことは覚えていました。
貧乏サラリーマンの私は、出来ればその小説を文庫本で手に入れようと書店に行きましたが、当時その小説は文庫化されていなかったらしく、千円以上するハードカバーの本しか有りませんでした。
どうしても、読みたかった私は、それから、文庫化の情報を求め、足繁く書店に通いました。
そこで、出会ったのが、伊坂幸太郎先生の作品です。
最初は、裏表紙に書いてある簡単なあらすじを見て、面白そうだと思ったことと、その書店の店員さんの手書きのポップで熱烈にオススメしていたことに惹かれ読んでみようと思いました。
伊坂作品は、個性溢れる特殊能力者がたくさん出てきます。少年ジャンプの能力系バトル漫画の登場人物とは違い、正確な体内時計の持ち主だとかそんな感じの能力者です。
特に、オーデュポンの祈りは、私の中で最高傑作として今でも時々読み返します。
内容は、カカシを殺した犯人を捜す話。です。カカシが殺された。は変な表現ですが、読めばわかります。
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ちなみに、グリコ・森永事件の小説は、レディジョーカーという本です。
文庫化した時に、上中下巻の3冊になりました。3冊買うと、結構な値段になります…
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②読んでみてつまらなかったら潔く辞める
本との出会いは様々です。
表紙が魅力的なんてこともあるでしょう。
表紙のデザインや題名の雰囲気で本を衝動買いしてみたものの、いざ読んでみると思っていた話と違った。といった場合、違ったけど面白かったなら、出会いとしては最高ですが、大概は、つまらなくて読むのが苦痛になってしまいます。
そんな時は、一旦読むのをやめて構わないと思います。買ったからには無理をしてでも最後まで読む。という考えもあるでしょうが、読書は慣れるまでかなりの体力と時間を使います。
嫌々読んでも、百害あって一利なし だと私は思います。
つまらないものに見切りをつけて、とっとと次の本に移った方が心身ともに健康でいられます。
私自身も、中途半端に読んだ小説が何冊かあります。いつの日か、また読みたくなる日まで大切に保管しています。
先程、紹介しましたレディジョーカーも、下巻の3割くらいの所で一旦読むのをやめました。
そこまで読むと、作中の事件も大体終わり、中弛み的な状態になってしまったため、一旦読むのをやめました。2〜3ヶ月後にまた、読みたい衝動が起きましたので、その時最後まで読みました。