manynoneko’s diary

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器用貧乏の話

amazon primeで見た探偵ナイトスクープ

家族の優しい気持ちに局長がウルウル!

依頼内容は、虫とキノコが大好きな小学生が、その両方を兼ね備えた冬虫夏草に興味を持ち、何かで見たクワガタムシダケを見つけたい。と言うものでした。

探偵が、冬虫夏草の専門家に問い合わせたところ、クワガタムシダケは世界で一例しか発見されていないことと、野生では発見の報告はない事を教えてくれました。

絶望感漂う中、虫取りの専門家に念のため問い合わせたところ、たくさんではないけど、春先からワンシーズンで数匹見ると言う事実を告げられます。

学者界隈では一例しか無いクワガタの冬虫夏草が、現場ではちょくちょく見る。

虫取りの人と、専門学者は多分、接点などなく、この番組がなければ学者の人はちょくちょく見つかってる事を、永久に知らなかったのだと思います。

 

私の仕事は、ジェネラリストを育成する事です。我が社は長年、専門性の高いスペシャリストの育成にこだわっていました。

そうしたことによって、人材が固定化し、風通しが悪くなり、全体的な業績も悪化していきました。

業績もさることながら、固定化した人事によって、部門毎に縄張り争いのようなことまで起こり、横のつながりは皆無になり、若手の時に、花形部門からのお誘いがなければ、将来のキャリアも、高望みできなくなりました。

そこを改善するべく、私たち数名がジェネラリスト育成担当を仰せつかったわけです。

 

この、探偵ナイトスクープのエピソードを見て感じたことは、一見関係ないような情報も、収集する事が大切だと言う事です。

営業社員は、向上心が高い程、数字にこだわりそれ以外のことに目もくれない気質があります。そういった思考が、ジェネラリストになる事の足枷になっているのかもしれません。

ある意味、今の時代は、器用貧乏的な人材ほど重宝されるのかもしれません。