manynoneko’s diary

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カメラを向けられること

 どこかのテレビ局のカメラマンが、保育園だ幼稚園を勝手に撮影していて、それを注意した職員に対し、報道の自由を主張して怒鳴りつけ、さらに、押し出す際に手が触れた事を暴行だ!訴えてやる!と言って大騒ぎした事件をネットか何かで見ました。

別の話ですが、問題のある会社の株主総会にて、録音撮影はご遠慮ください。のアナウンスがあるにもかかわらずバンバンとっている輩に対し、係員が注意すると、法的根拠を言えよ!と怒鳴り、少し体が触れると傷害事件だとまくし立てる。

さらに、注意を無視した動画が、テレビ番組で、株主撮影として普通に放送される。

 

こう言うやり方って誰が指南したのか、いろんなところで見かけます。

 

そもそも、会場の使用を許可されている人が決めたルールで、録音撮影禁止なら、それに従うべきだと思うし、そうでなかったら、映画館やコンサートでの禁止も違法ってことになっちゃうし、少し触れた事で傷害事件が成立してしまうなら、その法律を改めないといけないと思うし、そう言った類の主張って、法律知ってますよ感が増すと言うより、その人のレベルというか、ものすごく頭と柄の悪い感が際立つような愚行だと思います。

もっと言うと、昔のドラマで、肩がぶつかって言いがかりをつけるチンピラのように、小物っぽいと言うか、そんな風に見えてしまいます。

 

記憶が曖昧ですが、オウム真理教麻原の裁判の時、いわゆる社会派弁護士のとった戦法や、光市母子殺人事件の時の弁護士の言い訳っぽい主張など、法律や手続を駆使して、その場しのぎ的な嫌がらせをしているとしか思えない、そんな、主張と同種類のような気がします。

しかも、いずれの裁判も、社会派弁護士がついた方が普通に負けてます。

 

撮影するのにも、目的があるでしょう。動画サイトに載せるとか、テレビ局に頼まれているとか、そう言った事であればまあ、なんとなく分かりますが、もし、嫌がらせのためにやっているのであれば、それは、すごく罪深い行為だと思います。

自分の主張を通すために、拡散するぞ、とか、そう言った、言わば、脅しの道具として、カメラを振りかざすのであれば、それって、反社の恐喝と同じだと私は思います。

 

また、ルールを破って撮影されたものを、テレビ局が買ってるのか、もらったのか、普通に放送しているのは、どう言った理屈なのでしょうか。

ルールや法律を破って手に入れた動画や画像を使用して番組を作ることや、反社にお金を払って購入した画像で、芸能人の 反社との付き合いを糾弾する事って、どう言った法律の根拠で許されているのでしょうか?

反社からお金をもらってサービスすることが罪ならば、反社からものを買って利益を与える行為も、同じく違法だと思うのですが。どうなんでしょうか?

 

64という映画で、マスコミが、交通事故加害者の実名を警察が匿名にしたことによって、マスコミ側が怒り、県警本部長に抗議文を提出するってシーンが出てきます。

そのシーンを考えると、知る権利とか報道の自由ってのは、かなり上位の考え方だと思いますが、交通事故加害者の名前を知らなくても不自由しないし、そんな事は、被害者家族に、こっそり警察が伝えれば良いような気がして、テレビや新聞で、わざわざ、世間の総意のようなふりしてる事が、なんか気持ち悪いです。

 

そもそも、許可もしてないのにカメラを向けられるのは恐怖です。

向ける方もそれを分かっているから、沖縄で座り込みしているの県外の市民団体も警官隊にカメラを向けるのでしょうし、不祥事や荒れた現場を取材しているジャーナリストも、カメラを向け相手を威圧しているのでしょう。

もはや、それは正義でも何でもなく、ただの自己満足を満たすための暴力と同じではないでしょうか?